―――蓮見先輩の笑顔が、眩しく感じる。


「そしたら行くで♪」

やっぱり、蓮見先輩はかなり人気のある人だし、色々言われるんじゃないかと感じてしまうんだけれど。

「先輩…?あの、あたし…「あぁ!あかん!」

急に先輩に言葉を遮られて思わずびっくりしてしまった。

「ど…どうしたんですか?」

あたしがそう聞くと、

「…新って読んでくれてエエから。」

と、耳が赤くなってるのを隠しながら小さく呟いた。

「え、でもあたし後輩だし…」

「そんなん関係ないねんって…俺は、下の名前で呼ばれたいんやから!」

「わ…分かりました!じゃ…新、で。」

「敬語もやめてくれて良いからな♪」

そういって、そっと差し伸べてくれた蓮見先輩――新の手を、あたしはそっと取った。


「ん、俺…ほんまに愛の事好きやから。」