でも、繋いでいるのは確かに、暖かい翔の手で。 どこにもいかないで… ヤバイ。泣きそうだ。 翔に心配かけるわけにはいかない。 余計に嫌われちゃう。 あたしはとっさに 「あっ!翔、用事おもいだしちゃった!先帰ってて!」 と言って、 なによりも大切な翔の手を 振り払って、暗くなって行く街を走り出したんだー。