「ん…」

目を開くと翔の顔。

「大丈夫か?お前うなされてたぞ。どうした?」

聞きたかった翔の声。

いつになく優しい声に涙が溢れる。

「う…う…か…翔…怖かった…」

「そうか。よし。今日はずっとそばにいてやるから。安心して寝ろ。な?」

「ず、ずっと?ホント?」

「大丈夫だって。手は出さねえよ。抱きしめててやるから。」

「うん…」


永遠ではないとわかってるけど……


神様、あたしにもう少しだけ、夢を見させてください。


あたしは、暖かい翔の胸の温もりに包まれながら眠りについた。