「入るよ」 「う、うん」 真由子が扉を開けて、岩崎君たちの姿が見えた。 そして、彼らの頭上には、澄み切った青空が広がっていた。 「綺麗...」 「本当、超キレイなんだけど...」 私と真由子は、その空を見上げながらぼんやり呟いた。 いつもは夕空だったから、青空を屋上で見たのは初めて。