「まだいるかもしんないんだから、行ってみなよ!チャンスだよ!」 と、真由子はガッツポーズをつけながら言った。 「でも........」 屋上は、立ち入り禁止な場所。 そんなところに行くのなんて、怖いよ。 「じゃ、私、これから部活だから行くね!」 そう言って、私の席を離れて、ドアの方へ向かって行った。 ―――置き去り、ですか。 完璧置き去りですよね。 まあ、私の問題なんだから仕方ないんだけど...。