―――午後の授業、そしてHRを終えて、放課後となった。 皆が帰ろうとしたり、部活へ行こうと教室中がざわついているとき、真由子は私の元へ一目散にやってきた。 「ねえ、優衣!数学の授業の前さ、先生に呼ばれて廊下にいたんだけどさ、流星君のこと見たよ!」 「えっ?」 いきなりなことでびっくりする私。 「え、どこで―――「屋上に続く階段上ってるのみたよ!」 私が聞き終えないうちに、真由子は答えた。