そして、周りを見渡して、彼の姿を探す。 (.........あっ!) 屋上の隅っこの方で誰かが寝そべっているのを見つけた。 その誰か、は一目見て分かった。 彼の、キャラメル色に染められたふわふわの髪の毛が見えたから。 ドクンドクン、と確実にさっきよりも上がっいる胸の鼓動を押さえながら、私は彼の元へと向かった。