やっとの読む事の出来た、そのメール。
読み進めていくごとに、頬を涙が伝い落ちていく。
だけどその涙は、ここ数日流していた物とは全然違くて……。
「稜君……っ」
手の平の上の小さな画面の灯りが、凍りついたように冷たくなっていた私の心を、ゆっくり温めて、溶かしていく。
「私、バカだ……」
鼻にかかる声で独り言を呟くと、ばら撒いた中身を無理やり鞄に詰め込み、稜君の香りが微かに残る大好きだったその部屋から駆け出した。
【俺はいつでも、美月ちゃんの幸せを願ってるから】
その先に綴られていたのは――……。
私の想像を遙かに越える、
稜君の、私への想い。

