「由紀と圭吾付きあってるの!いろいろヨロシクね☆」

私たちの所に来た由紀ちゃんはそう言うと、圭吾の腕にべたーっとくっつくと
こちらをみてニコっと笑った。

すると圭吾は嫌がらず、パーと頬を赤く染めた。

「ほらっ!圭吾のバカっ!やっぱ・・・由紀ちゃんが好きなんじゃん!私なんて、彼女なのに一緒に買い物もしてくれないし、一回もデートしてないじゃん!・・・他校の子と一緒に居るのだって、見ちゃったんだから!」

絡めていた、手を外しながら言う圭吾

「えっ?デート何てまだまだ良いだろー?しかも、他校のこって昔の友達だよ。」

「圭吾は、付きあってる子より他校の子を優先して一緒に遊ぶんだ?」

「っ!!」

「最低っ!5ヶ月も付きあってきたのに・・・。」

わたしは2人のやり取りをただ見つめる事しか出来なかった。

ぐすんと涙を流した、明香。
それほど好きだったんだな~

「俺は!お前の事が好きだよ。でも、好きだからこそ一緒に居ると照れて本当の俺じゃなくなるんだよ。だから・・・明香とはデート・・・できねぇんだよ。」

「本当?」

涙を流していてしゃがんだ体制のまま圭吾に聞いた明香

「うん。」

次は、頭をぼりぼりとかきながらさらに頬を一段と赤くして明香を見つめる圭吾。

「うれしいっ!」

明香は圭吾の腕へとはまって、圭吾は抱きしめていた。

「ばっか見たいっ!ふんっ」

と言ったのは由紀ちゃん。頬を膨らませ、怒った様子で教室を出て行った。