―イライライライラ デレデレしちゃってさっ! その時ハッと気付く。 なにこれ、これじゃ私が嫉妬してるみたい… いやいや!それはないっ! ただ、アイツのデレデレした顔にムカついてるだけなんだから! 断じてそんなことは… ―バチッ 自分に言い聞かせていたその時、湊と目が合ってしまった。 「……あ」 私はとっさに視線を反らして、階段をかけ上がった。 影だったから女の子達には見えてないだろう。