湊 ‐side‐ スースーと寝息をたてながら静かに眠る香撫を確認して、俺は静かにベッドを離れた。 すると視線に入る白衣姿の男。 「先生、帰ってたんですか」 「まぁ、何時間もかかるわけないしな」 救急箱に目を向けていてこっちをむかない。 「ずいぶんラブラブなんだな」 「……へ?」 「さっきの話。バッチリ聞かせてもらった」 ニッと意地悪そうな笑みを浮かべながらこっちを向いた。