チラッと時計を見て、ため息をつく。 「じゃあ、行ってくる…」 「はーい♪行ってらっしゃーい♪」 なんか楽しげなあかりを横目に教室を出て、屋上に向かった。 はぁ…一気に気が重くなったわ… ―ギィィー 屋上の重たい扉を開けて、足を踏み入れると… 「遅ーい!俺、待ちくたびれたー」 屋上で寝っ転がっている少年が叫んだ。 私はその少年に近づきながら言った。