さっきの雰囲気は私の勘違い。 そんな事ありえないのに… 「じゃあ、早く寝ろよ?」 「暁よりは早いし!」 「俺は大人だもん」 ほら、子供づかい。 「私だって、もう高校生だよ」 「はいはい。じゃあ明日な」 暁は私の頭をポンポンと撫でて自分の部屋に戻って行った。 私も部屋に戻った。 そしてベッドに横になり目を閉じて考える。 今まで恋という恋をしたことがない私。 暁に恋したのだって、それから何かあったわけではない。