「…フッ…じゃあ行くよ~!」 ペダルを勢いよくこぎ始めた。 自転車の後ろなんて初めてだから最初は怖かったけど、次第に慣れた。 いつもと違う景色や風が気持ちよくて、自然に顔に笑みがこぼれた。 十分ほどこぎ続け、着いた場所は高台の広場だった。 「はい、到着~!」 自転車を止め、周りを見渡すが特になんのへんてつもない広場だ。 「何でここ?」 「まぁまぁ。こっち来てみって」 そう言われておとなしく桐谷についていく。