「………何コレ」 目の前の光景に呆然とする。 「ありえないでしょ…?」 「え、これマジで?」 「うん」 香撫と二人で積み上げられた段ボールを見つめる。 まず、数がハンパじゃない。数が。 これを一人で香撫でにやらせようとしたのかよ! ありえねぇ…。 「これ、一人でやれって?」 「あ、ううん。誰かに頼んでもいいとは言われたけど…」 「ふぅーん。それで俺に頼みたいって?」