「優香おはよー!」

聖菜の元気な声が教室中に響き渡る。

「おはよ」

それと共に杏里の落ち着いた声が聞こえた。

あたしは何も返せなかった。
朝のニュースが信じられなくて。
きっと一生理解出来ないと思う。
だって理由がわからないから。

もう取り戻せない大切な人。

ニ度と会えない大切な人。

「優香どうかした?」
杏里が私に問いかける。
「…いなくなっちゃった」
「え?」
「いなくなっちゃったの大切な人が」
「それは誰?」
「心友。昔からの。もう会えないニ度と」
「…そっか」
杏里はそれだけ聞くと、それ以上何も聞こうとしなかった。