「いいなー上野」



席に戻った途端、くるりと振り返る前の席原田。



「なにが」

「天野と二人っきり」



そう言われ未だせいやと喋って楽しそうな天野を見た。


…で、何がいいんだ。



「お前アイツ好きなの?」

「やー、違うけど、可愛いじゃん天野」



…可愛い?あれが?
頭おかしいパンチラだぞ。



「ど、どこが」

「顔」



顔……。いや、普通。



「はいはい、お前は目が肥えてんだもんねー」

「…別に」

「いいよなー、よりどりみどり男は」



コイツは何で俺を羨望するのだろう