キミ色症候群


「よ!?長いよ上野くん」



だからちが、うんです。



「…楊貴妃!ひ、ね」



ひ、と言い渡し俺に顎で促す。


コイツ耳ないのか?



「一人でやってろ…」

「ろー、ローロロロー」

「聞けよ」

「ロバー○秋山!」



俺はどん、と壁にもたれる。
もうやってらんねー。



「デニーロ来ると思った?」



思ってねー。



「はい、ま!」

「待てって、俺はしてねー」

「『ね』?『え』?どっち?」

「だから…っ」

「ねー、ねねねね…」