彼は一旦私の体を離した。 体が熱い。 恥ずかしさや色々で体がフラフラする。 「顔真っ赤だぞ?」 「誰のせいだと思ってるのさっ」 余裕なんかない。 もう少し気の利いた事を言いたかった。 彼は不敵に微笑むと、両手で私の頬を挟み―― 「ちょっ……」 そのまま顔を上に向け―― 「!?」 自分の顔を近づけ―― 「……っ」 私の思考は完全に停止した。