私と俺とバレンタイン争奪戦


「恥ずかしいから無理!私の心臓が爆発する!」

「爆発すればいいじゃん」

とんでもないことを口走るな。

「それって、遠回しに死ねって言ってるのと同じことだよ?」

「そうだな」

酷い。
この場で、この状況で言うことではない。

「――ねぇ、優衣」

すぐ近くで聞こえる甘い声。
私は身をすくめた。