私と俺とバレンタイン争奪戦


キーンコーンカーンコーンと、6限の終わるチャイムが鳴る。
私はそれで目を覚ました。

先生が出ていった後、私はもう一度机に伏せた。

「眠い……」

思わず口から声が漏れる。


私の名前は森居優衣。
一応華の女子高生。

そして、クラスでは目立たない存在。
今風に言うなら地味子と言ったところだろうか。

そんな感じで今日も、のっそり過ごしている。