「知ってるけど、それがどうした」 翔が不満そうに声を上げる。 「君たちも適当な所で折り合わないと、私みたいに利益持ってかれるよ」 「……」 「じゃあね」 そう言って彼女は立ち去ってしまった。 声を掛けるも、全く振り向いてくれない。 「……帰るか」 「……うん」 私達は肩を落として、購買部を後にした。