そして私が一番苦手なチャラ男が喋った。

前髪をねじって何度も携帯のインカメラで自分の顔をチェックする。


「ちぃーす俺様の名前聞きたいったくしょうがないね俺の名前ゎ矢佐平流。かっこいーっしょってか君、チョー可愛いねメアド交換しよ」

まさに性欲のかたまりと言わんばかりの物体が私に近づいてくる…


ウェ…ゲッホ

吐きそうなくらい気持ち悪い…

いっそこいつの顔面に吐いてやろうか?


なーんてバカなことを考えていた。