君が置いてった言葉。


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「ん・・・」


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静かに目を開けると




霞んだ睫毛の先に




眩しい女性の姿が




太陽に映し出されて




純白に見えた。


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「やっぱり風雅君じゃない」


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そう言った女性は




小さく溜息をついて




呆れた顔をした。



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意識が朦朧としていた俺も




その声を聞いて




眠気が吹き飛んだのが分かった。


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「玲奈さん!!」



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「こんなところで何しているの?しかも寝ちゃって」


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そう言って




玲奈さんは一昨日と同じ笑顔で笑う。



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その笑顔が見たくて




その笑顔と時間を共にしたくて




それだけの為に




この3日間頑張った。



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ほんの少ししか会ってなくて




ほんの少ししか喋ってないけど




それだけ惚れてしまうってことは




現にあるんだ。


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改めてそう思わされた一瞬だった。


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