君が置いてった言葉。



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そんな日。


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他愛もなく海に来た日。



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俺は夢を見た。


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真っ白い砂浜の上で



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夢を見た。



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ある女の人が



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俺に手を差し伸べて



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消えて行ってしまう夢。


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その人が差し出した手を握ると



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儚く消えて行ってしまう。


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ギュッと握ると、


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手は消える。


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恐ろしい程スッと消えて



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後肩もなくなって怖くなる。



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そんな夢を見た。


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その人が誰なのか分からない。



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でもどこかで会った事があるような



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そんな気がした。



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すると、


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急に聞えた声。


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「ちょっと、大丈夫?.......」


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そう言う声で


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俺の夢は終わった。



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現実に引き戻された俺は


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ゆっくり重い瞼を開けた。



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