君の側に  上

えらそうに腕を組み
たっていたのは
優実1人に対して
6人だった。
みんなが優実をキツク
睨んだ。

「あのさ、別れてくんない?」
腕を組んだまま一歩前に進み
優実に近づいて発した一言目だった。
「・・・。」
優実は何も言うことができなかった。
「なんとか、言ったら?」
えらそうに言われ
優実はやっと一言、言った。
「嫌だ。別れたくない」

勇気のいる一言だった。