君の側に  上

だけど、優実は
樹にだけは知られたくなかった。
必死に隠した。
ばれないように必死に。
いつしか、優実は樹といることの
楽しさを忘れるほどになっていた。
とにかく、ばれないように必死で…。

数日後。
優実への嫌がらせは終わることはなかった。
毎日のように入っている
別れろという紙。
ペンがなくなったりしていることも
少なくなかった。

そしてこの日

優実は嫌がらせをしていた
女子達に呼び出された。