君の側に  上

だけど、そんな事を知らない
樹と優実は毎日、毎日
一緒に帰った。

翌日。
樹が休みの時だった。
帰ろうと、靴を
取ったとき1枚の紙が
落ちた。
「ん?なんだろ…」
彼女はそれを拾ってみた。
そこに書かれていたのは
優実の悪口。
「別れろ!今すぐ別れろ!」
別れろという文字がひたすら
並んでいた。
「なんで・・そんなの嫌だよ」

彼女は涙を流した。
大好きな人といることを
認めてもらえない。
それが、すごく悲しかった。