君の側に  上

私の目から涙がこぼれた。
悔しい涙でも、
悲しい涙でもない。
嬉しくてあふれる涙。

「泣くなよ。」

そう言って樹は私を
抱きしめてくれた。
樹の暖かい体温が私に
伝わる。

この広い教室で
二人の想いが同じになった。

「大好きだよ…?」
「俺も」