「い、居るから!ここに居るから離して…?」 このままじゃあたしの心臓壊れそうだよっ! 「嫌だ…行くな。もう、なくしたりはしない…」 え?? なんのこと? なくす? 何を……… 「オレは守るんだ…今度こそ…」 那月君の顔が険しくなる。 「苦しいの?大丈夫だから…どうしたのよ」 あたしの手を握りしめる力が強くなったと思ったら急に緩んだ。 汗ばんだ手。 これはあたしのか那月君のか… わからないけれど、那月君は体中汗をかいていた。