あたしは家に入り、那月君にくつろぐように言った。 「へぇ、さすが天野さん。想像通り綺麗な部屋だな」 ふっと笑って言う。 ……それ嫌味?? 優香だけで足りてます!! 「那月君、ちょっと口数が多いんじゃなくて?」 あたしは嫌味で返す。 「それにしてもこんな簡単に男入れるなんて、噂は本当なのか?」 また嫌味…。 あたしやっぱこいつ嫌い。 「何の噂よ!?言っとくけど、家に入れたのはあなたが初めてよ!」 あたしは玉ねぎを思い切り切る。 「へぇ……」 那月君はそれだけ言うと静かになった。