「オレわかりやすい?」 那月君は急に妖艶な笑みを浮かべる。 その表情にあたしは引き込まれそうになった。 「わかりやすいとかそういうんじゃないですけど…オーラがとてもクールな方だったので」 あ、あぶないあぶない。 見とれちゃったよ// 「オーラ?ぷっ。なんだそれ」 さっきとは違って控え気味に笑う。 あーもう! 一々かっこいいなぁ… 「まぁいいや、送ってく。荷物持つよ」 有無を言わせずあたしから買い物袋を取る。 もー、強引だなぁ。