救急車が来たのは
それから15分も経った後だった。




病院へ行くまでずっと
あたしはそばにいた。




処置室の前であたしは引き離された。




握っていた日向の手を
離した瞬間,
涙が溢れて前が見えなくなった。





『日向っ!!』