「お前最近何イキってんだ?気に入らねぇんだよ」

「ふんっ、知るかってんだ」


*明日香高校の正門の様子はいつもと一変。
辺りは緊張感に包まれた。


「お前ら二人まとめてツブすから」

「何ィ…ッ」


こんなナリだが俺は喧嘩ならできる。

だが相手はこの十数人。

こっちは達也を入れても三人、それに千浩ちゃんは女の子だ。


「いきなりツブすとは物騒なものだ。私のような女に、集団でかかろうというのか?族というのはロクでもない連中なんだな。
無用な騒ぎは起こすべきじゃない。その手を離し、早急に立ち去れ」

「ちっ千浩ちゃん!相手を考えろ!」


達也が叫ぶ。

そして千浩ちゃんを捉えていた男が、


「……なめてんじゃねーぞコラァッ!!」


パンチを放った次の瞬間!


「ふっ…!!」

「!!?」