「その子ことが、頭から離れないのだ…」

「えー」

「何かが胸につかえた用な感じがして、あの子のことを考えてると息苦くなってきて」


聞いたら痒くなるような言葉。

けど今の俺の気持ちは、俺のボキャブラリーじゃこんな言葉でしか形容できなかった。


「一体俺はどうしてしまったのだ…」

「うーん、それは大変ですねぇ」

「大変!?大変なのか!?俺はどうすればいいのだどうにもならないのかそうなのかそうなんだないや隠したって無駄だぞーーっ!!」


俺は雄輝の肩を掴んで揺すりまくっていた。
雄輝の頭がガクガク揺れている。


「こっ幸大くん落ち着いてくださいぃぃぃ!!」

「す、すまん」


雄輝はフゥッと溜め息をついて、呆れた顔をしていた。


「色んな意味で重症ですね幸大くん…。きっと幸大くんは」

「ああ」


ゴクリ。