かっこつけすぎた?

でも、彼女・星野は、なんだか悩んでいる様子だった。

悩んでいる人を野放しにするのは、人間として

どうかと思う。

悩んでいる人って悩んでいます!という顔をしてる。

なんか、分かっちゃうんだな~俺って。

別に人間観察が、趣味じゃないし。(笑)

そして放課後……………………

星野と一緒に日直の仕事をした。星野は、真面目だと思いきや、

カーテンを乱暴に扱ってたりして、おもしろかった。



人生相談の時間

「初めて人に、話すから変なかんじになるかも知れないけど。」

「大丈夫。自分のペースで話して?」

一体星野に何があったのだろう?

「私は、自分で言うのもアレなんだけど、フルートの天才肌です。」

・・・・・・・・・・えっと。うん、自画自賛?

「本当だよ?10歳の時、コンクールで最優秀賞を獲ったし。ほら。」

そう言って見せてきたのは写真だった。
そこには、嬉しそうに微笑むきれいな水色のドレスを着た幼い星野がいた。
「えっと・・・・・・俺、分かんないいんだよね。」

「フルートのコンクール、コンセール・ファンナ。そうでしょう?」
そこにいたのは、音楽担当の先生・安藤 洋子だった。
いつの間に、教室の外で盗み聞きしてたのか・・・?
「はい、そうです!」

「コンセール・ファンナは、世界的にも、有名なコンクールよ。
私も幼い頃は、フルート奏者だったから知ってるわ。」