お母さんが許してくれたので、お兄ちゃんを

かなり強くビンタした。


「いって~咲、それはないよ。」


「怒らせたのが悪い、お母さん!ちょっと出かけてくる!!」


「いってらしゃい、17:30までに帰ってくるのよ!!」

「は~い!」
そう言って私はフルートをしまって、


家のドアを開けた。今の時刻は、16:00。




私は、楽器屋さんに行きたかった。フルートの調子を

見てもらいたかった。


やっぱり、吹くからにはフルートをいい状態にしたい。