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「ま、まけた・・・・・」


「やったー!!」

勝ちましたよ!

やりました、星野 咲。

「もう一回。」


「え・・・・?」

「もう一回!!」


「え~無条件でやるのは嫌だな~」


「あ、もうこんな時間だ!シュークリームもう出来てるじゃん!」

「本当だ!」


いつの間にか1時間も経ってた。

リビングに行くと、お母さんがいて

「もう作っちゃったじゃない。」


「「え・・・・」」


お兄ちゃんとまだ対決をする予定だったのに・・・・。

ちょっとショック。

「にしても、お互いの個性が出てるわね~お兄ちゃんは、生地は下手だけどクリームはいい感じね。つまり、不器用なのね。もしかしたら、恋に対してもそうだから、彼女が出来ないのかしら?」

「母さん!!」

「ふふっ。咲はどっちもいい感じだけど、あともう少しって感じね。フルートに対してもそうなんじゃないのかしら。あと、もう少し頑張ればトラウマは抜け出せる気がお母さんはするわ。」

「お母さん・・・・・・」

なんか、ズバッと言われたから心に響く。

お母さんの言葉はいつもズバッと来る。

真っ直ぐなお母さん。

いつも、ためになるんだよね。