恋涙歌

綺麗だ。
純粋にそう思ってからハッとする。
自分は男性相手になにを思っているのだろうと。





「もうすぐチャイムがなる。遅刻、するよ?」




その美声に私は顔が赤くなるのを感じた。




「え、あ、あの!」




「やべっヒカリ、行くぞ!」



「ちょ、桂太?!」





手をひかれて桂太と共に走って教室へと向う。




トサッと何かが落ちる。
それに気づかずに私走っていく。


男性は落とされたそれを拾った。





「日向…ヒカリ…」




男性は書いてある名前を口にすると静かに微笑んだ。