サクラブルー




ーー昼休み。

私は中庭で茉莉とお昼をたべていた。



「咲のクラスには、かっこいい人とかいた?」

「げほっげほっ」

「あはは!何そのリアクション‼
いたんだ?かっこいい人~?」


もう。茉莉はなんでも
わかっちゃうんだから…

「…いた。」

「で、恋しちゃったのかあ。」

「っ?違うよっ‼違う違う‼」

そんなんじゃない。と思う。

「ただ、かっこいいなあって思った
だけだもん‼」

「ホントかなあ?まあ、どーなるかは
分からないけどね!」

笑いをこらえて茉莉は言う。
よし!反撃だ‼

「それより、茉莉のクラスには
いなかったの?かっこいい人~」

言ったとたんに茉莉の顔が
茹でダコみたいに真っ赤になった。

「なんだ。茉莉だっていたんじゃーん?
私のことばっかからかってさー?
仕返しだあ!」

私は茉莉のおべんとの
卵焼きを盗みとった。

「あー‼あたしの卵焼き‼」

「うーん。やっぱ美味しい~。」

ーーキーンコーンカーンコーン

そんなこんなしてるうちに、
チャイムがなってしまった。

「やばーい!」

私達は急いで教室にもどった。