私は今保健室いる。

勿論仁衣菜がいるから。

そこには藤崎君、南雲君、神田爽もいる。

はぁ…。

保健室の先生も顔赤くしてたし…どんだけなの…?

それに神田爽があの坂本君だったなんて…。

神田爽が苦手なのにもっと苦手になっちゃったじゃーん!!


「おーい!りっちゃん!大丈夫?顔色悪い…もしかして爽がなにかした?!」


と言ったのは藤崎君。

藤崎君はそう言って神田爽を睨んだ。

神田爽は


「俺は昔しかやってねーよ。屋上ではなんもしてねー」


と言った。

そしたら藤崎君はよかった!とホッとしているように見えた…。

藤崎君は会った時からりっちゃんだった気がする…。

なんであだなが…?

てか私と神田爽の昔を知ってる?!

どうして?!


「あのー…?藤崎君…。なんで私のあだなを?」

「え?あぁ!それは仁衣菜ちゃんが呼んでるのを聞いてね!てか!今僕の事藤崎君て呼んだ?!とっても嬉しい!!りっちゃん~~~!」


と言って私の首に腕を回してギュッと私を抱きしめた。

私は顔をタコのように真っ赤にしてしまった…。


「おい、咲斗、俺に喧嘩売ってんの?律は俺のだ。触んな」

「いやー!爽が怖いよー!りっちゃんー」


って言われても私がどうにか出来る事じゃないんじゃないかと思うが…。


「ん…?っ…?!」


あ、仁衣菜。忘れてた。


「おはよう!仁衣菜ちゃん!大丈夫?」

「なんで?!なんでこんなことになってるのー?!」


保健室には仁衣菜の声だけが響いた…。