(なんだか爽やか…
顔立ちもきれいだし、
頭良さそうだな…

陛太くんと仲良くなれば
優紀に馬鹿にされずに済むかしら。)





キーンコーンカーンコーン


「翔乙莉~、ねぇ翔乙莉~。
聞いてる?翔乙莉~。」

『あ、ゴメンゴメン。』

「もう。どーしたの?
それより、お昼いこーよ。」

(あ、もうお昼か。
今日の授業あんま聞いてなかったな…)

『OK。雅美はそーいうのは早いよね~。』

「へへ。行こっ!!」

『あ、陛太くんも一緒に行く?』


「え。良いの?ありがとう。じゃ…」



「いただきまーす。」

『雅美は食べるの早いねぇ。』

「お腹空いたもん。」

『今日は陛太くんも居るのに、笑われちゃうよ。』

「あら。陛太くんはこういう女嫌い?」

「いや。俺はそんな事気にせんけど。」

「そーだよね。翔乙莉はお嬢様だから。優紀さんにいつもサーブしてもらってるもんね~。」

『それ、大声で言わないでくれる?』

「良いじゃん。皆知ってるし。」

(皆が知ってるのは、雅美が言うからでしょ。)


「櫻井さんって、お嬢様なの?」

「そーなんだよー。すっごいんだよ。あのね、まずね優紀さんっていう…」

『もう良いから。』

「ぷぅ。」

(どうして雅美がふてくされるんだよ…)

「あ、そういえば。私は相葉 雅美。『あいば』ってよく間違われるんだけど、『そうば』ね。宜しくねぇ~。」

「相葉さん。こちらこそ宜しく。」