『何いい子ぶってんのよ!』



「いい子にしていないと友香理が悲しむからね。」



私の問掛けにレオは答えたが、その瞳には、やはり悲しみが浮かんでいた。

「迷惑はかけないって決めたんだ、よろしくね。」



レオは落ち着いて返事をしたが、私はお兄ちゃんが欲しかったわけでもないし、なんでそんなに落ち着いていられるのか分からなかった。