「なんでそんな事するの!捜して来る!」 洋子が怒って母を問い詰める。 「何処に捨てて来たの?」 「100円橋の下だよ。」 100円橋とは、土手沿いに自転車で10分位走った、豊里大橋の次の橋の事で、橋の名前は別にあるのだろうが、地元のみんなは100円橋と読んでいる。 「私、捜して来る!」 「行っても無駄なんじゃない?箱から出したら、走っていっちゃったし。」 猛ダッシュて自転車を漕ぎ始めた洋子の耳には届かない。