教室に入ると、女の視線が俺に集まる。



「麗衣くん・・・これ作ったの・・・食べてくれる?」




女が差し出してきたのはカップケーキ。




「わりぃけど・・・俺、好きなヤツ以外もらわないよーにしてるんだ、ごめんね」




ニッコリと作り笑いをすると、女は頬を染めて去っていった。




席に着き、ケータイを開く。何もない・・・か・・・




そのまま一日中ぼーっとしたまま放課後になった。




俺はもっと早く気付けばよかった・・・




この時の瑠香の異変に・・・