そう・・・これから起こる事など知らずに・・・。





駅へ着いてようやく思い出した。





麗衣が待っていてくれたことに。




麗衣はベンチに座り不機嫌そうにあたしに気付いた。






「おいッ!瑠華!なんでこんなに遅いんだ・・・よ・・・」






麗衣はそう言いながらあたしの隣に目を移した。





杏莉も驚いた顔をしている。




「杏莉・・・」




「麗衣・・・」