pianissimo.

「逃げないと、ほんとにキスするよ?」

意地悪な笑みを浮かべて言うライガが、悪魔に見えた。妖艶な色気で女を惑わす悪魔だ。ほんの15年か16年しか生きていないくせに、何なの? この子。



「こっ、こんなことしたって、嫌いになれる訳ない」

何とか声を押し出して抵抗してみたけれど、全然抵抗になっていない。これじゃあむしろ、キスして欲しいと言っているみたい。

きっと、心のどこかでそう思っているんだ、仕方がない。違うかな、違うな。


私の身体全部が――
ライガのキスを待っている……。



全身全霊、ライガが好き。