pianissimo.

「ライガのこと、嫌いになれたらいいのに……」


答えになっていない答え。ライガはフッと息を漏らして苦笑した。


「凜子先輩は、俺のことを嫌いになりたい」

また断定。カッともの凄い勢いで頭に血が上った。


「私のこの複雑な乙女心を、そんな単純な一言でまとめないでよ!」

思わず、ライガのシャツを乱暴に掴んで叫んでいた。何が『乙女心』だ。自分で言ったくせに呆れる、笑える。恥ずかしい、もう嫌だ。



フワッと。

身体がほんの少し浮いたと思ったら、すぐにストンと着地。気付けば私は横を向いた状態で、お尻がライガの胡坐の中にスッポリ収まっていた。そして上半身はライガの両腕の中に。