pianissimo.

仰向けに寝転がって、大きく伸びをしながらライガは言った。

「先輩もこっち来てやってみろって。気持ちいいよ?」


本当に気持ち良さそうに見えるから不思議だ。でもどうしても認めたくない捻くれ者、それが私。



「こんな曇り空なのに? 何なの? その全然共感できないプラス思考」

不満げに返せば、ははっと声を漏らして笑う。悪口も嫌味もライガには全く効かないことを改めて思い知る。そして味わう敗北感。


敵わない、ライガには……。




扉に背中を預け、そのままズルズルと滑り落ちてその場に腰を落とした。そうして折った両膝を抱き締めた。