pianissimo.

「ライガ、デカ過ぎ。届かない」

苦し紛れに、そんな言い掛かりをつけてみる。



そしたら――

フワリ、私の身体が宙に浮いた。



何やってくれちゃってんの? ライガ……。



通り過ぎる人たちは皆が皆、当然だけど私たちに冷ややかな視線を刺して行く。



「バカップルじゃん」

今は私と同じ高さにあるライガの顔を真っ直ぐ見詰めて、ブクウと膨れた。


「違うの?」

平然とそう返して、ライガはふわっと微笑んだ。



違わない……か。